純閃堂から発売されている「パイプ洗浄剤クロッグパス(Clog Pass)」は、強力なパワーをもつアルカリ性のパイプクリーナーです。
お風呂・洗面台・洗濯機の防水パン・キッチンなどで水がまったく流れない状況になったときに、クロッグパスは効果を発揮します。
では、クロッグパスはトイレの「つまり」に対しても有効なのでしょうか?
結論をいえば、用途はかなり限定されるもののトイレの「つまり」に有効な場合もあります。
パイプ洗浄剤クロッグパス(Clog Pass)とは?
パイプ洗浄剤クロッグパス(Clog Pass)が、どのような商品なのかについてあまりなじみのない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
トイレ用のパイプクリーナー・洗剤にはさまざまな種類があるため、特徴を知って使い分けることが重要です。
クロッグパス概要・特徴
パイプ洗浄剤クロッグパスは、水酸化ナトリウム・次亜塩素酸塩を主な原料とするアルカリ性洗剤です。
クロッグパスは、以下の特長によりとても強い洗浄力を誇っています。
- 洗剤のパワーの源である水酸化ナトリウムを従来製品の約4倍含んでいること
- 物質の表面を溶かして洗浄成分が浸透しやすい特徴をもっていること
- 絶妙なバランスで洗浄成分を配合していること

クロッグパス(Clog Pass)の使い方
クロッグパスを使用する際の使用手順は、以下のとおりです。
<手順>
- ゴム手袋とマスクを装着して、安全・衛生面の配慮をおこなう
- トイレの水を抜く
※灯油用ポンプ・雑巾・タオルなどを使用してください - クロッグパスを100~150ml注ぎます
※容器などに移し替えずにそのまま便器の排水口部分に流してください - 15~20分前後そのまま放置します
- 40~50℃のぬるま湯で流します
クロッグパスは、業務用としても使用される洗剤ですが、上記のように家庭用の住居用洗剤と同じ使用方法が可能です。
パイプ洗浄剤クロッグパス(Clog Pass)はトイレのつまりに効果ある?
続いて利用者にとって気になる点は、クロッグパスがトイレのつまりに対して効果があるか否かという点です。
具体的にどのようなケースで利用できるのかという点とあわせて解説します。
「つまり」の主な原因には効果が期待できない
クロッグパスは、一般的なトイレの「つまり」に対しては効果を発揮できません。
- 尿石(トイレの黄ばみやにおいなどの元) 酸性の洗剤が有効
- 排せつ物・トイレットペーパー 重曹+クエン酸やセスキ炭酸ソーダが有効
- 固形物のつまり 薬剤では対処が難しい
強力なクロッグパスといえども、アルカリ性の薬剤はトイレつまりの原因に対して直接ゆうこうではありません。

クロッグパスが使用できる場面
クロッグパスが溶かすことのできる成分は、以下のとおりです。
- 油汚れ
- 髪の毛
- 残飯・嘔吐物
クロッグパスは、業務用の洗剤ということもあり、これらの原因に対しては一般の洗剤よりも強力に作用する可能性が高いでしょう。
クロッグパスで効果がない場合の対処法
クロッグパスで効果が期待できない場合には、それぞれ状況にあった対処法を選択することが大切です。
大きく分けて、対処法は3つあります。
酸素系の洗剤
サンポールなどの酸素系の洗剤・漂白剤を使用すると、尿石を溶かせる可能性があります。
ラバーカップ(スッポン)などの専用グッズ
トイレの「つまり」対策グッズを使用すると、尿石・トイレットペーパー・排せつ物などのつまりの原因を除去できます。

水道修理業者
トイレ詰まり対策グッズでも対処ができないときには、水道修理業者に依頼されると良いでしょう。
水道修理業者では、大半のトイレの「つまり」を解決できます。
水道修理業者の中には、24時間対応・年中無休で対応している店舗もあります。

まとめ
クロッグパスは、強力なアルカリ性のパワーで配管内の「つまり」「におい」「汚れ」などを除去するクリーナーです。
プロ仕様の製品であるため、価格は決して安くありませんが(2,000円前後/1L)、従来の洗剤よりも強い洗浄力を誇ります。
ただし、大半のトイレの詰まりに対してはあまり効果がありません。
トイレの詰まりに対しては、目的・用途に合わせて最適な手法を取ることが重要です。