トイレの「つまり」は漂白剤で解消できる?効果的な使用法と注意点

トイレが詰まったときに、身近にあるものでトラブルを解消できることもあります。

ご家庭の掃除によく使用されている住居用漂白剤もトイレのつまりを解決できるグッズの一つです。

ただし、漂白剤で必ずトイレの「つまり」を解消できるわけではありません

この記事では、漂白剤を使用したトイレの「つまり」解消法を紹介します。

目次

トイレの「つまり」は漂白剤に使用できる?漂白剤の種類と特徴

住居用漂白剤がそもそもどのようなものなのかについて解説します。

種類や効果を正しく把握することで、状況にあった場面で適切な対応を取ることができます。

住宅用漂白剤とは?

住宅用・住居用の漂白剤とは、カビ・黄ばみ・汚れなどを分解・変化させ、白くする働きをもつ薬剤のことを指します

より正確な定義として、消費者庁のWebサイトにも以下の定義がされています。

主たる成分が酸化剤又は還元剤から成り、衣料品等の黄ばみ、しみ等を分解し、又は変化させて白くする化学作用を有するもの。
引用元:消費者庁

■酸化剤(塩素系/酸素系)

  • 特徴
    →汚れを酸と結びつけて色素を除去する薬剤
  • 用途
    →住居・衣類など(目的にあわせて使い分けが必要)

■還元剤

  • 特徴
    →汚れの物質から酸を奪って色素を除去する薬剤
  • 用途
    →鉄さび・赤土などの除去

酸化剤の中には、塩素系漂白剤(アルカリ性)酸素系漂白剤(酸性)があります。

両者の違いは、以下のとおりです。

  • 塩素系漂白剤
    →カビやにおいを除去するパワーがあり、トイレ清掃用としても広く使用されている
  • 酸素系漂白剤
    →洗浄力では塩素系よりも劣りますが、アルカリ性の尿石を溶かす力をもっている
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用途や目的にあわせて漂白剤を選ぶことが重要です。

住宅用漂白剤の種類

住宅用漂白剤には、さまざまな商品が発売されています。

ここでは、家庭用として一般的に発売されている住宅用漂白剤の種類について確認してみましょう。

トイレハイター(塩素系)

大手生活用品メーカーの花王から発売されている塩素系(アルカリ性)住宅用漂白剤です。

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強アルカリの力で99.99%のカビを除去することが可能であり、主にトイレの黒ずみ除去や殺菌に使用されます。

カビキラー(塩素系)

ジョンソンエンドジョンソンから発売されているカビキラーは、アルカリ性の成分により、カビやヌメリなどを除去する力があります

タイル・壁・床・お風呂のエプロンなどの箇所に使用されます。

オキシクリーン(酸性)

住宅から衣類まで幅広くさまざまな用途にて利用できる漂白剤がオキシクリーンです。

酸性の漂白剤であるため、尿石の詰まりに対しても効果が期待できます

アメリカ生まれの漂白剤です。

サンポール(酸性)

サンポールは、KINCHOから発売されている漂白剤です。

酸の力で、トイレの黄ばみや尿石などを除去する力をもっています。

トイレへの効果は?

住宅用の漂白剤は、大きく分けると塩素系(アルカリ性)か酸性かによって効果が大きく分かれます。

酸素系漂白剤の効果(酸系タイプ)

酸素系漂白剤が有効なのは尿石黄ばみなどです。

尿石とは、尿の成分がかたまったもので、トイレの汚れやにおいの原因となる物質です。配管の中で塊になると「つまり」の原因になることもあります。

尿素が原因でトイレの「つまり」が起こっている場合、酸素系の漂白剤で「つまり」を解消できます。

塩素系漂白剤の効果(アルカリ性タイプ)

アルカリ性漂白剤が効果を発揮するのは、カビ油汚れ細菌に対してです。

カビや油汚れがトイレの「つまり」の原因になるケースはそれほど多くありませんが、嘔吐・残飯・髪の毛などが原因で詰まっている際には効果を発揮する可能性があります。

また、強いアルカリ性を持つ漂白剤は、排せつ物に対して有効な場合もあります。

トイレの「つまり」に漂白剤を使用する際の手順と注意点

トイレの「つまり」に漂白剤を使用する場合の手順と注意点を解説します。

手順

トイレの「つまり」に漂白剤を使用する場合の手順は以下のとおりです。

  1. ゴム手袋・マスクを装着する
  2. 灯油用ポンプや雑巾などを使用して、トイレの水をできるだけ空になるように抜く
    ※漂白剤の濃度が薄まるのを防ぐため
  3. 漂白剤を入れる
  4. 40~50℃のお湯を排水口に注ぐ
  5. 一定時間経過後に、「つまり」の解消を確認する

漂白剤をつける時間などは、薬剤によって異なりますが目安としては20〜60分程度です。

つけ置きしたまま放置しておくと、溶けた「つまり」が再び固まることもあるため、要注意です。

注意点

漂白剤を使用する際の大原則としては、ラベルに記載されている注意事項を守ることです。

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用途・用法を守って、安全に使用しましょう。

特に、「酸性とアルコールの薬剤を混ぜて使用しない」という点は、人命に関わる危険性もあるため要注意です酸性とアルカリ性の薬剤を混ぜると、有毒ガスが発生します)。

また、商品ごとに使用量・つけ置き時間・使用可能箇所などが異なる点にも要注意です。

万が一、皮膚などに漂白剤が付着してしまったときには、必ず速やかに水道水で洗い流してください。違和感が生じているときや、目・口などに入った際には、病院にて診察を受けて医師の指示に従いましょう。

まとめ

住宅用の漂白剤は、設備を白くするためだけの薬剤ではありません。

汚れやにおいの原因を除去して快適に過ごせる環境を整えてくれることもあります。

また、原因によってはトイレの「つまり」を解消できることもあります。ただし、当然ながら漂白剤ですべての「つまり」が解消できるわけではありません。

頑固な汚れや固形物の詰まりについては、漂白剤では対応できないケースが多いでしょう。

ペネロペ
ラバーカップ(スッポン)などのトイレ「つまり」対策グッズがある方は、グッズを試してみましょう。
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